がんの先進医療

ADVANCED-MEDICAL

先進の放射線治療について

先進の放射線治療には高精度照射とし定位照射、IMRT（強度変調照射）と粒子線治療（重粒子線、陽子線）があります。定位照射とIMRTは現在健康保険の適用となっています。 重粒子線治療・陽子線治療は、一部の腫瘍に対して平成30年4月より健康保険が適用されます。（表1）
これらの治療法の適応についてはがん診療連携拠点病院の放射線治療専門医にご相談いただくことをお勧めいたします。または直接下記施設お問い合わせください。

表1

重粒子線治療 陽子線治療 適応条件
主な腫瘍 骨軟部腫瘍 骨軟部腫瘍 手術による根治的な治療法が困難な限局性のもの
頭頚部悪性腫瘍 頭頚部悪性腫瘍 口腔・咽喉頭の扁平上皮がんを除く
前立腺がん 前立腺がん 限局性及び局所進行性のもの(転移を有するものを除く)
早期肺がん 早期肺がん Ⅰ期からⅡA期までの肺がんに限る（※）
肝細胞がん 肝細胞がん 長径４cm以上のもの（※）
肝内胆管がん 肝内胆管がん （※）
膵臓がん 膵臓がん 局所進行性のもの（※）
大腸がん 大腸がん 手術後に再発した局所的なものに限る（※）
子宮頸がん 局所進行性の腺がんまたは局所進行性で
長径６cm以上の扁平上皮がんに限る
悪性黒色腫 婦人科領域の臓器から発生したものに限る
小児腫瘍 限局性の固形悪性腫瘍に限る
骨軟部腫瘍 重粒子線治療・陽子線治療
手術による根治的な治療法が困難な限局性のもの
頭頚部悪性腫瘍 重粒子線治療・陽子線治療
口腔・咽喉頭の扁平上皮がんを除く
前立腺がん 重粒子線治療・陽子線治療
限局性及び局所進行性のもの(転移を有するものを除く)
早期肺がん 重粒子線治療・陽子線治療
Ⅰ期からⅡA期までの肺がんに限る（※）
肝細胞がん 重粒子線治療・陽子線治療
長径４cm以上のもの（※）
肝内胆管がん 重粒子線治療・陽子線治療
（※）
膵臓がん 重粒子線治療・陽子線治療
局所進行性のもの（※）
大腸がん 重粒子線治療・陽子線治療
手術後に再発した局所的なものに限る（※）
子宮頸がん 重粒子線治療
局所進行性の腺がんまたは局所進行性で
長径６cm以上の扁平上皮がんに限る
悪性黒色腫 重粒子線治療
婦人科領域の臓器から発生したものに限る
小児腫瘍 陽子線治療
限局性の固形悪性腫瘍に限る

（※）手術による根治的な治療法が困難であるものに限る

重粒子線

陽子線